こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。
将来ビジョンや中期経営計画策定において、新たなビジネステーマ創出についての方法について、あるクライアント様から質問を頂きました。
当社では、現状において数字をあげている取り組みを基盤戦略。
将来において数字をあげるための取り組みを成長戦略と呼んでいます。
ときには、
成長戦略のテーマが、閃めくことがあるかもしれません。
また、
新ビジネスになりそうなことに常日頃からアンテナを上げていて、
トライしてみたいテーマのストックがいくつかある人もいるかもしれません。
しかし、多くの場合は、先のクライアント様の質問の様に、基盤戦略の改善活動だけでは、先細りになって行くのは間違いない。しかし、どのようにして成長戦略を検討して行けば良いのか困っているというお悩みが多いようです。
そこで、まずは以下の7つの切り口で成長戦略のテーマを検討してみましょう。
下位からの事業構想
①技術シーズから発想するビジネステーマ
②顧客ニーズから発想するビジネステーマ
上位からの事業構想
③企業理念・経営戦略から発想するビジネステーマ
④経営環境・トレンドから発想するビジネステーマ
基盤戦略からの事業構想
⑤当社としての新製品・新サービス参入によるビジネステーマ
⑥当社としての新市場参入によるビジネステーマ
⑦当社としての新製品・新サービスでの新市場によるビジネステーマ
①~④の切り口は、以下の図の《取り組みの土俵(ドメイン)》の図で示したように、これまでに無い市場やこれまでに無い製品・サービスを軸に、成長戦略のテーマを考えるものです。➡ブルーオーシャン(ブルーパドルかもしれませんが・・・)
これまでに無い市場や無い製品・サービスといっても、まったく新しい製品を作り出すということではありません。
例えば、アイリス・オーヤマの乾燥機無しのドラム式洗濯機、スマホで温度管理ができるエアコンなど、従来製品の機能を削除したり、ある製品とある製品を結合したりすることで、新たな価値を提供することができれば、新たな製品や新たな市場を創出したことになります。
一方、⑤~⑦の切り口は、現在勝負している市場や製品・サービスを、ちょっとだけズラして活路がないかを検討するパタンです。
そのためには、自社の強み(Can)の洗い出しと、想定する市場のニーズ(Must)の想定が必要となります。
そして、これら検討したテーマが、自分たちがこれからありたい姿(Will)に沿っているかどうかも重要なポイントになります。
このようにして、成長戦略のテーマを洗い出したあとは、テーマの評価のフェーズに入ります。
※7つの切り口での成長戦略のテーマ出しの詳細を一覧にまとめてあります。
事業構想と事業ビジョンに至るビジネステーマの洗い出し