『可視化フレームワークによる中期経営計画策定』
~可視化フレームワークの全体イメージ~
2016年9月30日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

前回、中計策定における思考スタイルは、以下のステップの「設定型問題解決」だと、お話ししました。



そして、中計策定の体系は、以下のような概要と詳細で、表すことができます。



この体系図は、以下のような流れとなります。
ありたい姿となすべき事を、中期ビジョンとして定義し、
その中期ビジョン実現のための戦略を、成長戦略として具体化します。
成長戦略には、ターゲット顧客のニーズに対して、
自社としてどのような価値を提供していくのかといった、
明確な事業ドメイン(機能ドメイン)が、必要となります。
要するに、誰に、どんな拘りをもって喜んでいただくのかを、
組織のこれからの戦略を成長戦略と位置付けて具体化します。
さらに、成長戦略は、機能別戦略と事業戦略に展開されます。
特に、事業戦略の中で、営業戦略を赤い字にしたのは、
成長戦略を現場で展開する際に、まず営業戦略から考慮してほしいからです。
より市場・ターゲット顧客に接している営業部門が、中心となり中計の事業戦略を検討し
その事業戦略を他の事業部門がサポートするという「顧客志向型の中計」の策定が重要であると思います。

そして、中計策定ステップは、前回紹介した「課題型問題解決」の思考スタイルで、以下の策定ステップを進めて行くことになります。

❖中計策定ステップ

(1) 3年後の“ありたい姿”と “なすべき事”を、中期ビジョンにまとめ見える化します。

(2) 中期ビジョンを実現のためのターゲット顧客のニーズを、選択します。

(3) 顧客ニーズに対応するために、どの業務に経営資源を集中するかを、決定します。

(4) 競合他社との競争上の差別化ポイントを、明確にします。

(5) 各部門の新たな取り組み(成長戦略)を、中計マップにまとめ見える化します。

(6) 中計マップ達成のための次年度方針を、成長戦略マップにまとめ見える化します。

(7) 成長戦略マップ実行のためのゴール指標を、見える化します。

(8) 成長戦略スコアカード実行のためのアクションプランを、策定します。

(9) 成長戦略実現のための阻害要因を抽出し課題を、見える化します。

(10) 課題解決のための取り組み(基盤戦略)を、 基盤戦略マップにまとめ見える化します。

(11) 基盤戦略マップ実行のための指標を、基盤戦略スコアカードにまとめ見える化します。

(12) 基盤戦略スコアカード実行のためのアクションプランを、策定します。