Step5:ボトルネックの原因究明2016年3月22日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

当社定常コースである「業務改革研修」のワーク部分を、数回に分けて解説しています。


Step4まで説明して来ました。今回は、Step5の「ボトルネックの原因究明」です。
ボトルネックとは、文字通り「瓶の首」瓶の中で一番細くなっているところです。
右図のような形の瓶に、水道栓から勢いよく水を注ぎこむことをイメージしてみます。
そしてこの瓶自体を、Step4で洗い出した現状の業務フローに置き換えてみます。
瓶の口の部分(手順1)⇒瓶の首の部分(手順2)⇒瓶の腹の部分(手順3)
⇒瓶の底の部分(手順4)とすると、瓶の首の部分が、すなわち手順2の作業能力が、それ以降の手順の作業量を規定することになります。
逆に、手順2以降の手順3や手順4を、どんなに準備万端整えても、上流工程である手順2が「テンパって(=ボトルネック)いる」のでは、全体通しての作業量の向上は見込めません。
一番細い瓶の首の部分にかけての水の流量が、全体の水の流量を決めることになります。
要するに、この瓶働きが、良いも悪いも瓶の全体の働きをコントロールすることになります。
実際の工程のボトルネックが、この瓶のような形をして目に見えれば解り易くて良いのですが、実際にはそう簡単ではありません。
そこで、各手順において以下のような、「ヌケ、モレ、ダブル、未達、スピード不足、徹底不足など」の現象が発生していないかを確認することで、ボトルネックを顕在化させます。

ヌケ:業務プロセスのいずれかの手順が抜けやすい現象が発生している

モレ:ある特定の部署や担当者が、業務プロセスのいずれかの手順を漏らす現象が発生している

ダブリ:業務プロセスのいずれかの手順が、重複していて非効率を起こす現象が発生している

達成度:業務プロセスの各手順に設定した目標値に対する達成度合いが低い現象が発生している

スピード:業務プロセスの一部または複数の手順のスピードが上がらないため他の工程に負荷かけたり、全体の業務プロセスのスピード低下を招いたりしている

徹底度:業務プロセスとは、決められた手順を継続的に繰り返すもの。そもそも、この業務プロセス自体が継続されていなかったり、定期的な運用となっていなかったりしている

これらボトルネックを見つけ出す諸症状をまとめると、以下のような表になります。
業務プロセスの改善を進めるのは、ボトルネック手順(工程)の特定がポイントになります。


《6つの視点でボトルネックを特定しよう》