業務改革の手順の事例紹介の「まとめ」2015年6月30日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリスト本道です。

「今こそ、業務改革!!」というテーマを事例企業で、業務改革の手順の事例紹介の「まとめ」です。

❖業務改革のポイントを以下の7つにまとめました。
1.戦略の見える化、戦略の具体化、業務の効率化を実現するための改善活動であること
⇒これは、前回のブログで、お話した通りです。戦略ありきで業務の見直しをしないと、単なる業務の合理化や業務の手間を省く程度の取り組みとなり、経営の成果をもたらさないということです。
2.「戦略ストーリー」と「シクミ」と「仕掛け」の3つのSを押さえること
⇒そのためには、語呂よく上図のように、3つのSを抑えましょう。
これまで一定の成果を出して来た自社の製品やサービスに対して、
・市場環境の変化に対応した戦略を策定して、
⇒第1のS:戦略ストーリー(戦略マップによる戦略の見える化)
・戦略ストーリーを現場で徹底するための業務プロセスの具体化と
⇒第2のS:シクミ(業務プロセスの標準化)
・業務プロセスを効率良く行うための取り組み
⇒第3のS:仕掛け(ITシステム活用による業務改善) ということでしたね。



そして、この検討の順番にも拘ってくださいね。
3.顧客ニーズの選択を起点とする戦略的な取り組みであること
⇒第1のSである戦略ストーリーは、以下のバランススコアカードの4つの視点で具体化します。
この各視点での達成度合いを評価するためのゴール指標と、ゴール指標をもたらすための日課指標と設定します。このゴール指標と日課指標は、定量的な指標というのが、バランススコアカードの特徴です。



4.部分最適から全体最適を目指すこと(自部門だけじゃない)
ゼロベース、抜本的な改革というと、格好良く、改革した感じがあるかもしれません。
今回の業務改革は、まず自部門のボトルネックプロセスを手始めに、スピード重視の「無くす、減らす、カエル(NHK)」の改革を実行しました。



5.ITシステム活用による効率化で省人数経営を目指すこと
そして、戦略ストーリーを策定し、その戦略ストーリーを実行するための標準的な業務プロセスを構築して実行するのならば、効率的に行いたいものです。そのためにITを活用することで、「真面目な手抜き」が、実現しました。
そうです。営業生産性=OUTPUT/INPUTを高めるためのITシステム活用がポイントとなります。

6.この取り組みが、人材育成と風土変革に資すること
業務改革は、仕事がちょっと楽になったとか、面倒な仕事の手間がちょっと省けたとか、モレやヌケ、ダブりが減ったとかいうレベルのものではありません。業務改革とは、戦略の再構築にはじまり、戦略実現のための業務プロセスの標準化を行い。その業務プロセスを粛々と取り組むことで、その業務プロセスが習慣化されて行きます。その一連の組織的な活動が、人材育成と企業の風土を構築します。



7.まず、実行すること(Now&Here)
この最後のポイントは、次回、じっくりと解説したいと思います。