営業戦略を具体化しよう~営業の業務プロセスの視点の作成ポイント~2013年08月07日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

営業の戦略立案をスパッと作成するための手順を、連載でご紹介しています。
この内容は、『可視化経営入門研修』の内容の抜粋です。



本ブログは、1か月の夏休みを頂きました。
夏休みと言うからには、名実ともにバカンスと言いたいところですが・・・

そんな訳ありません。 少々、本業のコンサルが立込んでおりまして、ブログへの書き込みをお休みさせていただいておりました。
前回は、業務プロセスの視点の業務フローの作成について説明しました。
今回は、業務プロセスの視点の洗い出しのポイントについて解説します。


業務プロセスとは、活動や工程を標準化した理想的な業務フローのことです。
この業務プロセスの作成は、現状業務の流れの問題点を改善して標準化し、その標準化した業務フローを「見える化」して、業務自体の効率や効果を上げようとする取り組みになります。


以下の図のA君の今日の朝の行動を洗い出して、その行動を矢線で結んだフロー図です。
今日、A君が会社に遅刻したのであれば、このフロー図のどこかに問題があったことになります。
遅刻せずに出社しているいつものフロー図と、どこかが違うはずです。
遅刻するときには、きまって洗顔の工程で時間をとってしまう。
もし、そうだとすれば、その洗顔の工程をもう少し詳細化してフロー図を描いてみましょう。

このように、業務フロー図は最初から細かく描かずに、大まかなフロー図を描いて、問題の発生しやすい工程やボトルネックとなるだろう工程に焦点を当てて、その工程だけを詳細化して行く方が、作業効率が格段に上がります。



業務フローの作成ポイントは、段階的に業務フローを詳細化することです
手順は、
工程をさっくり括り、大きい工程を洗い出す。
その工程の中でボトルネックとなる工程を選ぶ。
選んだ工程を、少し詳細化する。
詳細化した工程の中でボトルネック工程を選ぶ。(と同じ)
以降は、⇒を繰り返して、問題となる工程の絡む業務フローを特定します。

そして、もう一つ業務プロセスについて、陥りやすい間違いは、
業務プロセスとは、繰り返される工程の連続であるということ。

例えば、A君の朝の身支度に必要な、スーツやネクタイなどを購入することやボトルネックになった寝ぐせクリームなどを購入するような行動は、業務プロセスと取り回していくには、必要な行動ですが、これらの行動は、一過的な行動です。このような一過的な行動や繰り返される業務フローを行うための事前準備のようなものを、業務プロセスに対して、業務プログラムと称して区別しておきましょう。
もちろん必要な活動ではありますが、業務プロセスの視点の理想的な業務フローとしては、範囲外となりますので注意が必要です。