営業戦略を具体化しよう~営業の業務プロセスの視点の課題を見える化しよう~2013年07月09日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

営業の戦略立案をスパッと作成するための手順を、連載でご紹介しています。
この内容は、『可視化経営入門研修』の内容の抜粋です。



前回は、顧客の視点までのスコアカードへのまとめについて説明しました。
今回は、業務プロセスの視点の洗い出しについて解説します。



この業務プロセスの視点の課題の洗い出しは、前々回に定義した顧客視点の課題をクリアするための組織的な取り組みになります。
業務プロセスとは、顧客の視点の課題を解決するための理想的な業務フローです。
業務フローと言うことは、手順、流れになっている必要があります。

例えば、卵焼きを作るときにも、
①2個の卵を割って
②卵をといて
③醤油を小さじ一杯入れて
④塩を一つまみ
⑤フライパンを熱して
⑥油をひいて
⑦といた卵をフライパンの中へ・・・・
といった具合に手順があります。
あれっ、私の家では、④の塩の代わりに砂糖を小さじ一杯入れます。とか
③の醤油入れずに塩だけで味付けして、食べる前に醤油をかけます。
いや違う、ダシ汁を入れるだろうと。
このように、卵焼き一つとっても理想的な手順が違うように、業務プロセスの視点の理想的な業務フローは、違って当然です。
しかし、同じ会社において、属人的であったり、各人でも手順が標準化されてなかったりするのは困りものです。
ここで、しっかり顧客の視点の課題に対する組織的な対応の手順を標準化しておきましょう。
その手順を洗い出すためのシートが、以下の業務プロセス検討シートになります。



作成手順は、
①顧客の視点で選択した課題を実現するための理想的な業務フローを検討します。
※業務フローとは、繰り返し行う業務の工程、手順を表わした流れ図のことです。
②顧客の視点で選択した課題を実現するために必要な行動(アクション)をカードBS法で洗い出します。
⇒2011年08月09日
≪事例研究≫日雑卸売業H社の場合~Step4 スコアカードを作成する(その4)

http://www.ni-consul.co.jp/hondo/blog/2011/0809.html

③洗い出した行動(アクション)を、 『業務プロセス検討シート』に時系列に並べます。
※主行動で10枚程度のポストイットになるよう業務フローの長さを調整してください。
④足りない行動があれば、ポストイットで補足します。
⑤この理想的な業務フローに、業務フローの内容がイメージできるような業務プロセス名をつけます。
⑥その業務プロセス名を、『スコアカード』の業務プロセスの視点の課題に転記します。



さて、手順通りに理想的な業務フローが作成できましたか?
バランススコアカードの作成で、この業務プロセスの作成が、一番のポイントになります。
次回は、この作成のポイントについて詳しく解説して行きたいと思います。