戦略を具体化させるために2013年05月02日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

前回の説明で戦略マップが完成しました。
戦略を具体化する際に、「わざわざ戦略マップを書かなくても良いのではないか」と、お考えのあなたに質問します。
戦略の必要条件って何でしょうか?

そもそも戦略とは、何かを定義しながら考えて見たいと思います。
戦略は字のごとく、戦いのための策略ということです。
また、戦略とは、戦争に勝つための経営資源の最適配置と言い換えることができます。最適とは、自社にできるかどうか、有るか無いかは別にして、理想的な経営資源(ヒト、モノ、カネ、時間、情報、企業文化、ブランドなどなど)が、有るとした場合の取り組みを描いてみるということです。
この段階では、「ええっ、うちの会社でこんなことできるの?」なんて考えちゃダメなのです。
逆に、「ええっ、うちの会社でこんなことできるの?」なんて思えるくらいじゃないと、わざわざ戦略マップを書く意味がありませんからね。

要するに、最適な経営資源資源を、組織的に活用して、ターゲットに向かって、勝つための絵に書いた餅が戦略になります。
最適な経営資源とは資源は、人材と変革の視点で、
組織的に活用しては、業務プロセスの視点で、
ターゲットに向かっては、顧客の視点で、
勝つためは、財務の視点で記述します。
こうして戦略を構成する要素を考えると、
可視化経営の4つの視点に自ずと整理されて行くことになります。

それじゃ、自社の事情を置いて、理想的な経営資源の配置を考えるのであれば同業界会社であれば、戦略マップが同じになるんじゃないかと、思いませんか?

戦略マップを策定するに当たり、まずは、顧客のニーズの洗い出しをから始めました、この洗い出しの精度が高ければ高いほど、顧客の視点の戦略目標は、似てくるでしょう。
しかし、その洗い出した顧客ニーズ全てを満たす取り組みを行うのであれば、、各社の戦略は、似てくるのかもしれません。
しかし、多様化する顧客ニーズすべてに対応するよりも、自社として何を優先させるのか。二頭追うものは、一頭も得ずです、自社として顧客ニーズのどこに優先順位を置くのか、選択をする必要があります。

そうです、戦略とは捨てることでもあります。
戦略は、選択と集中。
選択と集中することで、自社がどの顧客にターゲットを絞ったのか、拘ったのか、競合他社と差別化を図ったのかを明確にするということにもなります。