業務プロセスを無視した戦略マップ②2013年03月05日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

は、個人商店型の戦略マップについて解説しました。
このタイプは、社長の頑張りで成果を上げているパターンでした。



そして、中小企業が成長して行く過程でありがちなパターンであるという話を前回しました。
この業務プロセスの視点の有無が、日ごろのビジネス活動の改善や新たな経営戦略の具体化には、とても重要になります。

ですから、今回も…。
しつこいですが、もう一回、例えて言います。
業務プロセスの視点が無い組織で一定の成果を上げている優秀な経営者は、水を汲むのが早いということです。
汲み取ってきた水すなわち顧客価値をターゲット顧客に提供することで、顧客からの絶大な満足を得ている状態です。
しかし、いくら優秀な経営者でも、水を汲める量やスピードにも限度がありますよね。
ですから、どうしても組織として経営者個人の頑張りという個人商店の域を出ないことになってしまいます。

一方で、経営者が目指すべきは、企業を継続させることです。
組織を継続させる経営者は、井戸掘りが上手いと言います。
要するに、水を早く汲んできて、求める顧客に提供するだけでなく、その水を安定的に提供するための仕組みづくりが、上手いと言うことです。
この組織の仕組みづくりとは、まさしく業務プロセス視点と言うことです。
この業務プロセスの視点を通じて、顧客が求める価値を継続して提供するという方程式が、組織が成長して行くために欠かすことが出来ません。

そうです組織の戦略策定には、1杯のコップの水を素早く提供することだけでなく、顧客の求める価値を、継続的に提供できる仕組みづくり=業務プロセスの視点の考慮が重要となります。
経営者やある一部の人材のガンバリ、ベンチャー企業のヒット商品1つで、組織の継続には限界があるのですから。