戦略実行力は、戦略策定段階で作りこまれる~逆算スケジュール~2012年11月27日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

前回まで、ビジョン設定シートの作成を説明してきました。
ビジョンとは、なりたい姿=夢に、期限を付けて目標とし、その目標実現のために、何にこだわるのか、すなわち、なすべき事を宣言することだと説明しました。
このビジョンを実現するための具体的な製品(商品)やサービスを定義しました。

このビジョン(目標)を組織的に
実現するために、つぎに取り組みたいのがマップづくりです。
このビジョンに関わる組織の人たちが、ビジョンの意味ずるところがパッとわかるように、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点という4つの視点でビジョンを表現します。

これを、ビジョンマップと言います。
要するに、
ビジョンの達成を最終的に評価するための尺度としての財務指標⇒財務の視点
そのためにターゲット顧客に、どのような価値を提供して満足していただくか⇒顧客の視点
その顧客価値を提供するための組織的なしくみをどう回して行くのか⇒業務プロセスの視点
そして、組織的なしくみを運営するための人材(スキルやマインド)育成をどうして行くのか⇒人材と変革の視点を示したものがビジョンマップとなります。


ちなみに、このビジョンマップから逆算スケジュールで、この先3~5年後のマップ=戦略マップを作成します。
この戦略マップもビジョンマップと同様に、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点という4つの視点で戦略マップを完成させます。

戦略マップが確定したら・・・、
もうお気づきだと思いますが、さらに戦略マップをベースにして、戦術マップ(来期の戦略)を作成して行きましょう。

ポイントは、あくまで20年後のビジョンからの逆算スケジュールです。 順行スケジュールで、できそうなことを積み上げるのではありません。 くれぐれも、注意が必要です。

「失敗する人の99%の人は、過去の延長線上から物事を考える。しかし、成功を収める1%の人は、将来の目標やありたい姿から逆算して、いま何をすべきかを考える。」と、何かの本で読んだことがあります。

ちょっと、そこらを散歩する気持ちで、その延長で富士山辿りついた何で言う話は、聞いたことがありません。
明確な目標(ビジョンの設定)を定めて、そのための用意周到な準備をして、富士山を目指す必要があります。

3年後にどういう存在でいたいか、20年後にどう在りたいか?
そのために、今、何をするかを明示するために、ビジョンマップ戦略マップ戦術マップの3つのマップとその作成順が重要になってきます。