戦略実行力は、戦略策定段階で作りこまれる~価値観共有~2012年07月31日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

これまで戦略の実行力は、戦略策定段階で作りこまれるということを話してきました。
そして、その戦略の実行力向上させるポイントは、以下の3つであると考えています。
Ⅰ.戦略の必要性(背景)を理解する…Why
Ⅱ.組織としての目的(価値観)や目標を共有する…What
Ⅲ.戦略の仮説-実施-検証サイクルを構築する…How


前々回と前回の2回で、3つのポイントの一番目のなぜ(Why)戦略が必要なのか、新たな戦略がなぜ必要とされるのかという話をしてきました。
今回は、新たな戦略を策定する必要性が理解されたとして、その新たな戦略を具体的にどういう視点で策定して行けばよいのかと言う点に話を移していきたいと思います。
戦略の策定にあたり、どうしても外せないことが1つあります。
それは、戦略の実行力を強化する二番目のポイントである、『組織としての目的(価値観)や目標を共有する』ということです。

一般的に組織の目的(価値観)を言い表したものが、経営理念です。
戦略策定段階で、自社の経営理念の意味するところをしっかりと腹に落とし込んでおく必要があります。
なぜなら、これから策定する新たな戦略の方向性や方針に迷いが生じたときに、何かをもとに判断する必要が生じます。その判断基準となるのが、自社の経営理念ということになります。
ですから経営理念=自社の最終的な意思決定基準と位置づけし、その内容をかかわる関係者全員で理解しておくことが非常に重要になってきます。

経営理念とは、北の空に輝く北極星のようなもので、絶えず不動の存在なのです。組織として目指す目的となります。…目的とは、文字どおり経営における的(マト)なのです。
そして、北極星を目的にして経営を進めるにあたり、遠い道のりを歩んでいくに当たり要所要所に目標を置く必要が出てきます。
この目標が、ビジョンと言われるものです。…目標とは、文字通り目指す標(シルベ)です。
そして、この目標に到達するための具体的な取り組みが、『戦略』という位置づけになります。
ですから、戦略を策定する際には、経営理念とビジョンと戦略の関係と最終ゴールである経営理念をしっかりと理解しておくことが必要になります。