経営の見える化の展開・運用フェーズでのポイント ~社員に対する公平公正な評価が可能になる~2012年05月08日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

❖結果だけを見た評価では不満が残る

 経営の成果は、『内部要因×が部環境』から得ることができます。このうち内部要因は、『戦略策定×戦略遂行』に分解することができます。外部環境は、好景気、不景気など地域や業界全体に吹く風で、自社で直接コントロールすることが難しい要因です。
 戦略をしっかり立て、社員一丸となってがんばっても不況で業績が下がることもあるでしょう。しかしだからといって不況を恨んでいても、何も状況は変化しません。かえって会社の雰囲気が暗くなるだけです。
 外部環境が厳しい時こそ、自社で取り組むことのできる外部環境から、おたらされる最終成績という結果指標だけでなく、その結果をもたらす戦略の実行度合いにも目を向けることが大切です。

❖成果に至るまでのプロセスも見られるしくみが必要

目標達成に至るプロセスに目を向けたマネジメントスタイルにシフトしても、上司の公正さを欠く裁量やこれまでと変わることのない結果による評価では、経営の成果が得られないばかりでなく、社員からの不満や不信を招き、結局これまでの結果管理によるマネジメントに逆戻りしかねません。
とかく、結果オーライの評価になりがちな人事評価制度を廃して、経営の成果とそれに至るまでのプロセスの両方をバランスよく見て、公平公正に評価することができるしくみが必要になります。
 それは、誰がどう工夫して、どうがんばって、どう苦労したのか、戦略に対する社員の日々の取り組みや社員の頭の中の考えを可視化することでもあります。これらの情報を、現場情報の可視化のモニタリングシステムであるIT日報システムに蓄積することで、プロセスによる評価が可能になります。