経営の見える化の展開・運用フェーズでのポイント~可視化経営は、組織間の握りシステム~2012年03月28日

こんにちは、可視化経営のエバンジェリストの本道です。
可視化経営の運用において組織間の関係をおさらいしておきたいと思います。
❖組織の上から下へタテ展開して戦術マップやスコカードを運用する

下図のように、法人営業本部に営業第1部、営業第2部、営業第3部があり、それぞれの部の下に、営業A課、営業B課、営業C課という3つの課があったとします。

「タテ展開」とは、戦術マップ策定をトップから現場へと階層を掘り下げていくことを意味します。営業第1部の場合は、上位層の法人営業本部の戦術マップを考慮して、営業第1部の戦術マップを作成します。さらに、その下位層の営業A課、営業B課、営業C課の3つの課は、それぞれ上位層の営業1部の戦術マップを考慮しつつ、自分たちの課の戦術マップを作成するのです。

要するに、各課の戦術マップをつなぎ合わせたものが、営業1部の戦術マップにならなければ、現場への戦略の展開段階で、漏れたことになります。

また各課、戦術マップに追加項目(戦略目標)があるのならば、この段階で上位部門の戦術マップにどのように影響を及ぼすのかを見極めておかねばなりません。

さらに各課の戦術マップをスコアカードに展開して、個々人のアクションプランにまで落とし込む場合には、各課で作成した戦術マップとスコアカードのどの部分が個人に展開されたのかを明確にしておきましょう。


❖社員がビジョンや戦略を語れる会社に

こうした戦術マップの組織でのタテ展開によって、社員一人一人が身を以て、日々の活動の積み上げが、会社の将来ビジョンに深くかかわっていることを理解することができるのです。このような当事者意識を持つことで社員が、将来ビジョンや戦略を語ることができます。将来ビジョンや戦略を、現場の社員が自分の言葉で語れる会社は、強いのです。

可視化経営とは、そういう企業文化を創出するための取り組みでもあります。