可視化経営構築フェーズの作業体制と可視化推進チームの役割2012年01月24日

こんにちは、可視化経営エバンジェリストの本道です。

前回から可視化経営の成果物を具体的に検討する構築フェーズについて説明しています。

❖5~6人のグループ討議が中心の作業スタイル
構築フェーズの体制は、前述したように、基本的に対象組織の部門長、マネジャー、現場のキーマン、さらに企画フェーズで中心的役割を果たした可視化推進チームで組織します。
構築フェーズの目的や成果物によって、
たとえば将来ビジョン策定の時には、30歳前後の若手社員の参加。
年度方針策定の時には、現場担当者のプロジェクトへの参加要請も必要となります。
そして、可視化推進チームあるいは、外部コンサルタントが、このメンバーに可視化経営の概要や実際の進め方などを実施に戦略を構築しながら教育していくことになります。

可視化経営に向けての構築フェーズでは、1グループ5~6名のチーム編成になるようにして検討を進めて行きます。この討議を通じて、参加者は経営改革の必要性を肌で感じるようになり、自分たちが変革の当事者であるという意識が徐々に芽生えてきます。
可視化推進チームは、グループ討議の場で、参加者の積極的な発言や思考を促したり、議論を交通整理したりする役割を担います。

ですから可視化推進チームは、可視化経営を取り組むことで、必ず目的が成就するという強い信念と成功の具体的なイメージを持っている必要があります。

そのためには、グループ討議が、効果的、効率的に進められるように、以前
≪事例研究≫日雑卸売業H社の場合~Step4 スコアカードを作成する(その4)(その7)でご紹介したワークツールの使い方にも精通しておく必要があります。


❖メンバーの時間確保が難しいという場合は…
この構築フェーズのメンバーは、各部門の名実ともに多忙なプレイングマネジャーの場合が多く、可視化経営について事前に可視化経営について勉強したり準備したりする時間を確保することが難しい場合が少なくありません。これが原因で、プロジェクトが頓挫してしまう場合すらあります。

構築フェーズのスムーズな立ち上げと潤滑な運営のために
初年度の可視化経営構築の進行役は、外部のコンサルタントに任せて、プロジェクトメンバーは、戦略の中身の検討に集中したほうが賢明だと言えます。