経営の見える化を推進するための3つのフェーズとスケジュール2011年11月22日

こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。

「経営の見える化」のフレームワークである7つのステップを、4月12日から前週の11月15日までの32回にわたって、H社の事例に中心に解説してきました。

今週からは、可視化を推進するための3つのフェーズを解説いたします。
これまでの説明してきた「経営の見える化」とは、単に現場の作業をビジュアル化したり、業績や財務データを見やすくしたりするためのグラフ化ではありません。

経営者からは現場が見え、現場担当者からは経営が見える双方向の「見える化」を通じて、全社員で会社の将来ビジョンを語り合い、その将来ビジョンの実現を目指して、社員一人ひとりが自律化しつつ、お互いが協調し合って仕事をすることができる強い組織に変革することを目的とした、しくみです。
そして、このような経営改革を「可視化経営」と称しています。

いわば、可視化経営の推進そのものが経営改革であり、この経営改革は、下図のように、
Ⅰ.企画フェーズ ⇒ Ⅱ.構築フェーズ ⇒ Ⅲ.展開・運用フェーズ
の3つのフェーズで推進していくこととなります。

可視化経営の企画から現場での展開・運営までは、全社の規模などによって差があるものの、凡そ次のようになります。

《企画フェーズ》
どのような方法で、どの組織を対象として、どのようなスケジュールで実施するかを決定するフェーズで、可視化推進チームが週一回程度のミーティングを開催し、下図のような内容を、およそ2ヶ月かけて検討します。

《構築フェーズ》
経営改革の各プランを実際に策定するフェーズですが、ビジョン策定、中期経営計画策定、年度方針策定のどこまでを実施するのかによって違うものの、およそ2~4ヶ月かけて討議します。

このようにして、経営改革の各プランが、Ⅲ展開・運用フェーズのスタートラインにつくまでに、およそ4ヶ月~6ヶ月の準備期間を要することになります。