≪事例研究≫日雑卸売業H社の場合~Step6 モニタリングシステムを作る2011年11月01日

こんにちは、“経営の見える化”エバンジェリストの本道です。

スコアカードの日課指標のアクションプランが完成したら、
あとは粛々とこのアクションプランを実行していくだけです。

現場でアクションプランがきちんと実施できているか。
当初計画したスコアカードのゴール指標を達成するだけの成果を上げているかをチェックする必要があります。
⇒このチェックをITシステムで行うことをモニタリングと言っています。

スコアカードでは、日課指標という毎日コツコツ、コツコツ、そうコツコツ繰り返す目標値があります。
そして、スコアカードには、もう1つゴール指標という日課指標を毎日実行することで、自然と達成することのできる文字通りのゴールを設定しました。

日課指標とゴール指標の関係をウォーキングにたとえると、「毎日1万歩あるこう!! 」というのが日課指標、
そして「1ヶ月で2キロの減量を達成」がゴール指標となります。
「毎日、休むことなく1万歩あるくことが出来たのか?」、「1ヶ月で予定通り2キロの減量に成功したのか?」-日課指標のアクションプランを実行することでとゴール指標が達成するはずという「仮説」を日々ITシステムで「検証」、すなわちモニタリングすることが重要となります。

個人のウォーキングの日々の記録や体重変化なら手帳や日記に記しておけば良いのかもしれません。
しかし、会社の組織的な取り組みとなれば、戦略や対象者多く、日課指標やゴール指標も多岐にわたります。
各部門で少なくとも10個程度の指標を管理することになります。

これまでの経験から言って財務の視点のゴール指標に対する実績値は、基幹業務システム(販売、仕入れ、生産、財務管理など)とのデータ連携が必要となります。

そして、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点の各指標に対する実績値は、現場の活動を日々記録するIT日報などから収集する必要が出てきます。

そして、これら現場の実績データは、収集する頻度や対象者からも密に連携していたほうが断然効率的です。

このような日課指標やゴール指標の目標値とその実績値が、パッと一目でわかるモニタリングの仕組み、すなわち経営戦略の現場での実施状況の見える化は必然となります。