コンサル奮戦記~その3:意外と出てこない2011年02月01日

こんにちは、
経営の見える化エバンジェリストの本道です。

これまで経営の「見える化」の検討には、7つのステップがあることお話してきました。
事業ドメインの再設定、ビジョン構築、中期経営計画策定、年度方針作成など目的はいろいろあります。
しかし目指すところは、経営の(品)質を、上げて経営の成果を上げていこう、厳しい市場環境で勝ち残って行こうということです。

経営の成果=内部環境×外部環境
内部環境=戦略の立案×戦略の遂行
経営の成果=戦略の立案×戦略の遂行×外部環境

外部環境である市場や顧客ニーズは、自社独自で上手くコントロールできません。
もちろん市場や顧客ニーズを敏感に肌で感じていくこともできますし、外部環境を把握することは必要ですが・・・
いま、北陸は例年に無い大雪に見舞われています。
出身が石川県金沢の私も、全国放送で毎日北陸の大雪を見て、昭和57年の豪雪を思い出します。
それくらい久しい大雪です。

また、昨年秋から毎月お邪魔している鹿児島のクライアント先は、新燃岳の噴火の影響を少なからずとも受けていると思います。人は、大自然という外部環境の変化に、なす術がないことを改めて実感します。
外部環境を憂いていても仕方ありません。経営の成果を挙げるために、自分たちが関与できる内部環境をしっかり整えて、外部環境の変化に対応していくしか無さそうです。

本題に戻ります。

事業ドメインの再設定、ビジョン構築、中期経営計画策定、年度方針作成など、どれを支援するにしても実施していることがあります。それは、経営の「見える化」7つのステップの1番目を行ってからそれぞれの検討に入って行くということです。

ステップ1は、「経営理念・使命を再確認する」です。
これが、腹に落ちてないと正しく理解されてないと、これからの議論がかみ合わなくなります。
「Aさんは、金沢に行きたい。Bさんは、北海道に行きたい。Cさんは、沖縄に行きたい。」と、それぞれ目指す目的地がバラバラでは、会話がかみあいません。そのために、事前に宿題をお願いしています。
下のシートを作成するのです。
経営理念の場合は、経営理念をいくつかの単語に分解して、その意味を詳しく書いてもらうのです。

・・・各人が書いたものを、コンサルティングの当日、チームですり合わせてもらうのですが・・・
この会社は、北陸、北海道、沖縄の一人旅だなとか、みんなが九州の方面を目指しているけど具体的じゃないなとか。意外に食い違いがあることに驚かされます。
一度、お試しください。
チーム討議の上で、最後に確認していることがあります。
それは、「もし、あなたの部署に新入社員が配属されたときに経営理念を説明するための具体例を1つ上げてください」ということ。
経営理念が、本当に腹に落ちていれば、「たとえ話など」簡単に出てきます。
実践しているなら自分の日常を説明すればいいのですから。

あなたは、経営理念の意味するところを、自部署のたとえ話として説明できますか?



↓↓ 可視化経営のstep①~ step⑦はこちらから ↓↓
step① 「経営理念・使命を再確認する」
step② 「20年後の将来ビジョンを描く」
step③ 「ビジョン,戦略,戦術をマップ化する」
step④ 「スコアカードを作成する」
step⑤ 「アクションプランを決める」
step⑥ 「モニタリングシステムを作る」
step⑦ 「経営コクピットを完成させる」