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トップページ > 代表長尾が語る > 経営の道標 2018年版

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経営の道標

new 2018年 戊戌(つちのえ いぬ)

 繁栄と滅亡。始まりと終わり。新と旧。大きな変化が予想される年。絶頂を極めればまた無に帰す。バブルも膨らんで 大きくなれば破裂して無に帰す。
 今年は、平昌オリンピックにロシアワールドカップがあり大いに盛り上がるだろう。東京オリンピックへの準備も進み消費増税前の駆け込み需要も生まれて盛り上がるだろう。日経平均も年初から騰がっている。
 だが、北朝鮮への先制攻撃の可能性もあり、中東問題もある。世界中が金融緩和のカネ余りで、株高、資産高を演出しても実態はどうか。
 戊戌は、良いことは良い、悪いことは悪いとハッキリ明暗が分かれる年だと言う。バブルの絶頂と奈落の底がやってこないことを祈りたい。

 バブルはいずれ弾ける

 だが、間違いないことは、バブルはいずれ弾けるということ。それが2018年のことになるか2019年なのか、東京オリンピックまでは特需で弾けないのかは分からないが、いつか必ず弾ける。バブルのプラス面は謳歌しつつも、バブルに浮かれないようにしたい。備えあれば憂いなし。縮こまる必要はないが、備えておくに越したことはない。
 80年代のバブル時とは違って金利は低いので借入過多は多少許されても、権利保護が進む人員過多には気を付けたい。人手不足で賃金が上がり、目立たないところで社会保険料が上がってじわじわと人件費負担が重くなっている。人が足りないほど売上が伸び景気が良い時は多少時給が高くなっても笑っていられるが、バブルが弾けて売上がダウントレンドになった瞬間に耐えられなくなるだろう。
 そうなれば、またバブル入社組のリストラをやらなければならなくなる。人は、物でも機械でもないのだから、慎重に扱わなければならない。機械なら使わずに置いておいても無駄になるだけで腐らないが、人は使って活かしてあげないと腐ってしまう。活躍の場がないなら早目に転職した方が本人のためだと思っても、辞めてもらうことも難しくなる。バブル期の採用のように、頭数だけでも揃えよう、拘束してでも採用しよう、猫の手じゃなくて人の手ならいいというような採用は、いくら人手不足になってもやってはいけない。

 IoT、AIを活かしたビジネスモデル転換を

 ではどうするか。2018年はIoT元年とでも言えるような年になるから、IoTやそれに伴うAI活用でビジネスモデルを変え、付加価値を高め、収益性を上げつつ人員を増やさないという経営にシフトすべきである。これまで人がわざわざチェックしたり、確認に行ったり、手間ヒマをかけていた部分をIoTに置き換える。そうすると人間の能力では処理し切れないほどのデータが集まって来るから、この解析をAIで行う。そのAI活用でどう付加価値を生むかは各企業の工夫次第。ここで大切なことは人間がやっていたことをテクノロジーに置き換えるだけではダメだと言うこと。テクノロジーを使うからこそ可能になるビジネスモデルに転換することが重要だ。
 これによって、いつバブルが弾けても、いつミサイルが飛んで来ても、いつ難民が押し寄せても、雇用を守り、組織を守ることができるよう備える。
 2500年前に孫子は、『用兵の法は、その来たらざるを恃むこと無く吾が以て待つこと有るを恃むなり。其の攻めざるを恃むこと無く、吾が攻む可からざる所有るを恃むなり。』と説いた。「用兵の原則は、敵がやって来ないだろうという憶測をあてにするのではなく、自軍に敵がいつやって来てもよいだけの備えがあることを頼みとするものであり、敵が攻撃して来ないことをあてにするのではなく、自軍に敵が攻撃できないだけの態勢があることを頼みとするのである」と教えてくれているのだ。
 バブルはいずれ必ず弾ける。IoTやAIは今後必ず普及し競合も活用するようになる。そうであるなら、先行してそれに備えて、いつそういう時が来ても良いようにしておくことが重要である。とりあえず、有事の金も買っておこう。

2018年1月

 

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