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トップページ > 代表長尾が語る > 経営の道標 2012年版

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経営の道標

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new 2012年 壬辰(みずのえ たつ)

 今年は、壬辰の年。孕み、増大し、膨らみ、震えて、揺れる年。問題がじわじわと膨らみ、決壊寸前までダムの水嵩が増しているところに、大きなショックが加われば、どうなるか。何が起こるか分からない。決して油断できない年になるのではないか。
 すでに火種を抱え、今にも火を噴きそうなEU諸国はもちろん、指導者が変わる米国や中国、ロシアなどの動きがどうなるか。すでに変わった北朝鮮は間違いなく揺らいでいるだろう。台湾はどうか。中東もキナ臭い。日本の財政も問題を抱え、これから現役引退していく団塊の世代を抱え、大きなショックがあれば一気に崩壊しかねない。東海、東南海、南海の地震もいつ起こってもおかしくない。首都直下地震の発生確率も高いと言う。
 昨年の東日本大震災、福島原発事故で、不幸なことは出し切った、と言いたい気分であるが、まだ続く可能性がある。想定を超えることが起こり得ることが分かってしまい、想定レベルを上げざるを得ないのだから、より一層の備えが求められる。
 そう考えると、今年はリスクに備える年と考えるしかないか・・・。もちろん消極的になって守る一方ではなく、将来に向けた前向きなリスクマネジメント、リスク分散の手を打っていくことを考えたい。イケイケどんどんというわけにはいかない。常に何が起こってもいいように、フェイルセーフを考えておかなければならない。BCP(事業継続計画)は必須となるだろう。パンデミックの時も、大震災の時も、原発事故の時も、節電の時も、その時には騒ぎになるが、ノド元過ぎれば熱さを忘れる。新型インフルエンザが大流行する可能性がないわけではない。大地震が起こる可能性は高い(らしい)。原子力発電が止まれば当然節電も要請されるだろうし、電力料金も上がるだろう。その時どうするか、考えておきたい。
 円高はデメリットが強調されるがメリットもあるわけだから、各企業で対応は分かれるだろうが、高くなっている内は想定できても、一気に暴落でもされたらどうなるか。円が紙くずになってハイパーインフレになる、などと言うシナリオは考えたくもないが、それを予測する人も少なくないから、そうなった時に「想定外でした」とは言えない。海外へのシフトも考えなければならないだろうが、日本がアウトになるようなら世界中が混乱するだろう。キャッシュを現物に変えておくにも限界があるし、無理してキャッシュを減らすのもまたリスクとなる。
 2012年問題で、団塊世代が引退していくのは確実なのだから、日本全体ではマイナス面が大きくなるだろうが、個別企業ではそれをプラスに転じていくしかない。ベテランからの世代シフトを進め、業務の標準化や見直しを進めたい。
 一企業、一個人ではどうにもしようのないことが多いし、どうなるのかもよく分からないから、こういう時こそ歴史に学ぶしかない。長い歴史の中で考えれば、大地震も戦争も国家破綻も恐慌も原発事故も放射能被曝も、かつて起こったことがあり、それがあってもまた人類の営みは続いている。あれだけの津波が来て壊滅的な被害が出ても、またそこには復興の息吹が吹き込まれる。こういう時こそリーダーは前向きな姿勢を崩さず、リスクに備え、あらゆる事態に対応できるよう準備しておこう。何が起こるか分からないから何もできないと、リーダーが思考停止に陥っては、それこそ酷いことになってしまいかねない。
 経営コンサルタントの立場からすれば、「○○すれば良い」「これをやればうまく行く」と簡単、単純に道標を示したいところだが、今年は「備えあれば憂いなし」と陳腐な決まり文句くらいしか言えない。
 どうなるか分からない激動の乱世こそチャンスも多いと考えて、前向きにいきましょう。ただし、壬辰(みずのえ たつ)は震えて揺れる可能性大。備えは慎重に・・・。良い一年にしていきましょう。

2012年1月

 

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