ここから共通メニューです


 

トップページ > 代表長尾が語る > 経営の道標 2018年版

ここから本文です

経営の道標

new フィードフォワードでAI・IoTを活かす

 AIやIoT、ビッグデータなど最新のテクノロジーに関する記事やニュースが連日テレビや新聞を賑わしている。こうしたテクノロジーは必ず企業経営にも浸透してくるだろうし、これからの生活と切っても切れないものになるだろう。
 だがこのままでは、今後浸透し、導入されるテクノロジーをうまく活用する企業と、振り回されて却って害になりかねない企業とに分かれることが懸念される。その二者の差は、AIやIoTという道具を「フィードバック」に使うか「フィードフォワード」に使うかによって生まれる。
 フィードバックは重要なことではあるが、終わったことを取り上げて、人を批判し、上から目線で評価する傾向がある。
 それに対して、フィードフォワードは、これから先の未来をどうするかを、一緒に考え、肯定的に支援する性質を持つ。
 そのために、導入されたテクノロジーから、否定的なフィードバックを受けると、人間はそのテクノロジーに対して嫌悪感を持ち忌避したくなる。
 だが、同じテクノロジーを使っても、そこから肯定的なフィードフォワードを受けると、人間はそのテクノロジーを好意的に受け入れ、活用したくなる。
 そもそものテクノロジー自体は中立であり便利なものであるのに、その使い方によって薬にも毒にもなるのだ。

テクノロジーによるフィードバックでがんじがらめにしてはならない

 そんなことを心配していたら、案の定、ひどいIoTツールが出て来た。客先を回っている営業担当者の歩数をカウントして集計するそうだ・・・。それで出来ることは、極めて厳密な行動管理であり、終わったことへのフィードバックでしかない。せっかく最新のテクノロジーを使っているのに、それによって伝えるメッセージは「営業は足で稼げ」という何とも古くさいものだ。効率よく客先を回って、歩数が少なかったら怒られる(笑)。そのテクノロジーを導入した企業の営業担当者は、なるべく非効率なルートを通って歩数稼ぎして時間稼ぎもするようになるだろう。
 エグゼクティブコーチングの第一人者として有名なマーシャル・ゴールドスミスは、「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」という著書で「人が『正しい』形になるように手助けをするのは、彼らが『間違っている』と証明するよりもはるかに生産的だ。だからフィードフォワードはうまくいく。フィードバックでは誤りや欠点を話すことが多いが、フィードフォワードでは、問題ではなく解決策に焦点を当てる。」と指摘している。まさにその通り。いくら、テクノロジーが進化し、AIやIoTが普及しても、人は心で動くということを忘れてはならないということである。

フィードフォワードのためにAIやIoTを使う

 過去を振り返り、問題を論うためにAIやIoTを使うのではなく、これからどうするかを考え、未来を変えるためにAIやIoTを使うべきである。それがフィードフォワードであり、逆に言えば、AIやIoTなどのテクノロジーがあることで、フィードフォワードが可能になったとも言える。
 なぜなら、未来を変えるためには、行動の前、投入の前、実行の前にフィードする必要があるからだ。次にどうしたら良いかというアドバイスを「事前」にしたのに、本人に届いた時には「事後」だったとなっては意味がない。そのためにAIやIoTといったテクノロジーを使うのだ。
 こうすることで、テクノロジーは、人間にとって「役に立つもの」「便利なもの」になる。そう認識するから、テクノロジーに正しい情報を伝える。それによってさらに精度の高いフィードフォワードが可能となる。この善循環を回さなければならない。
 単なるテクノロジーの導入ではなく、フィードフォワードによって仕事の精度を上げ、業績を上げるテクノロジーの活用を進めていただきたい。

2018年3月

2018年 戊戌(つちのえ いぬ)

 繁栄と滅亡。始まりと終わり。新と旧。大きな変化が予想される年。絶頂を極めればまた無に帰す。バブルも膨らんで 大きくなれば破裂して無に帰す。
 今年は、平昌オリンピックにロシアワールドカップがあり大いに盛り上がるだろう。東京オリンピックへの準備も進み消費増税前の駆け込み需要も生まれて盛り上がるだろう。日経平均も年初から騰がっている。
 だが、北朝鮮への先制攻撃の可能性もあり、中東問題もある。世界中が金融緩和のカネ余りで、株高、資産高を演出しても実態はどうか。
 戊戌は、良いことは良い、悪いことは悪いとハッキリ明暗が分かれる年だと言う。バブルの絶頂と奈落の底がやってこないことを祈りたい。

 バブルはいずれ弾ける

 だが、間違いないことは、バブルはいずれ弾けるということ。それが2018年のことになるか2019年なのか、東京オリンピックまでは特需で弾けないのかは分からないが、いつか必ず弾ける。バブルのプラス面は謳歌しつつも、バブルに浮かれないようにしたい。備えあれば憂いなし。縮こまる必要はないが、備えておくに越したことはない。
 80年代のバブル時とは違って金利は低いので借入過多は多少許されても、権利保護が進む人員過多には気を付けたい。人手不足で賃金が上がり、目立たないところで社会保険料が上がってじわじわと人件費負担が重くなっている。人が足りないほど売上が伸び景気が良い時は多少時給が高くなっても笑っていられるが、バブルが弾けて売上がダウントレンドになった瞬間に耐えられなくなるだろう。
 そうなれば、またバブル入社組のリストラをやらなければならなくなる。人は、物でも機械でもないのだから、慎重に扱わなければならない。機械なら使わずに置いておいても無駄になるだけで腐らないが、人は使って活かしてあげないと腐ってしまう。活躍の場がないなら早目に転職した方が本人のためだと思っても、辞めてもらうことも難しくなる。バブル期の採用のように、頭数だけでも揃えよう、拘束してでも採用しよう、猫の手じゃなくて人の手ならいいというような採用は、いくら人手不足になってもやってはいけない。

 IoT、AIを活かしたビジネスモデル転換を

 ではどうするか。2018年はIoT元年とでも言えるような年になるから、IoTやそれに伴うAI活用でビジネスモデルを変え、付加価値を高め、収益性を上げつつ人員を増やさないという経営にシフトすべきである。これまで人がわざわざチェックしたり、確認に行ったり、手間ヒマをかけていた部分をIoTに置き換える。そうすると人間の能力では処理し切れないほどのデータが集まって来るから、この解析をAIで行う。そのAI活用でどう付加価値を生むかは各企業の工夫次第。ここで大切なことは人間がやっていたことをテクノロジーに置き換えるだけではダメだと言うこと。テクノロジーを使うからこそ可能になるビジネスモデルに転換することが重要だ。
 これによって、いつバブルが弾けても、いつミサイルが飛んで来ても、いつ難民が押し寄せても、雇用を守り、組織を守ることができるよう備える。
 2500年前に孫子は、『用兵の法は、その来たらざるを恃むこと無く吾が以て待つこと有るを恃むなり。其の攻めざるを恃むこと無く、吾が攻む可からざる所有るを恃むなり。』と説いた。「用兵の原則は、敵がやって来ないだろうという憶測をあてにするのではなく、自軍に敵がいつやって来てもよいだけの備えがあることを頼みとするものであり、敵が攻撃して来ないことをあてにするのではなく、自軍に敵が攻撃できないだけの態勢があることを頼みとするのである」と教えてくれているのだ。
 バブルはいずれ必ず弾ける。IoTやAIは今後必ず普及し競合も活用するようになる。そうであるなら、先行してそれに備えて、いつそういう時が来ても良いようにしておくことが重要である。とりあえず、有事の金も買っておこう。

2018年1月

 

お問い合わせ・資料請求

弊社へのお問い合わせ、資料請求をフォームにて受付けております。お電話でも承っております。お気軽にご連絡下さい。

Webからのお問い合わせはこちらからお願い致します。資料請求はこちらからお願い致します。
 

ページの先頭へ戻る